徹底した分散投資
米ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演(8月26日)を受けて、米国株式市場は波乱模様です。日本の株式市場も影響を受けてます。
パウエル議長の講演は、一言でいうと、来年にも再び金融緩和が始まるの期待は持てない、来年は政策金利は高めで横ばいの可能性が上がったと理解しています。
YouTubeや、SNS、新聞等と沢山のニュースやコメントが出ています。米国株の下落は過敏に反応しすぎというような話から、下落はこんなものではおさまらない、リーマンショック時に似ている、等々、お話にも幅があります。
どう動くかわかりませんが、リセッションに向けて動いている大きな流れ(サイクル)の中にあると思っておりますので、ある程度の下落を覚悟しております。また戻っても単純に上がっていく事はなく、乱高下があるのだろうと思います。
そういう中で、いろいろ書きたい事も多いのですが、今回は、分散投資について書きます。
現在の私の分散投資もご紹介します。
分散投資は必要、でも十分な対策にはならない
投資の忘れてはいけない格言として、「卵は一つのカゴに盛るな」があります。一つのカゴですと落とした時に卵は全て割れてしまいます。投資も、いろいろな種類や分野に分散投資しておかないと、致命的なダメージを受けるリスクがあるという話です。
資産の運用効率を上げるためには、分散投資はよろしくないというお話もあるようです。これは、どこまでリスクを取れるかという話で、どちらが正しいという話ではないと思いますが、シニアは致命的なリスク避けるためには分散投資は必ず必要と思います。
しかし、分散投資をしていれば、致命的なリスクを完全に避けられるかと言えば、それは ”No” です。
昔(10年位前かな)に、証券会社の方から聞いた話です。
「長短金利(10年国債、2年国債)が逆転したら、株式系の信託は減らした方がいい。置き換えとしては債券系か、バランス系の投資信託を持つといい。バランス系では、好不況に応じて株式、債券、REIT等の比率を変える物がいい。」
これは間違いとは言えないと思いますが、これで安心できる対策にはなりません。一般的にですが、債券系信託もバランス系信託も、リセッション時には下落します。たしかに株式系信託に比べて債券系信託の方が、リセッション時の下落率は小さいようには思いますが、信託の種類にも大きく依存しいます。
ではどうするか。
分散投資はあたりまえなのですが、リセッションが来ると思ったら現金比率を上げる事がリスク回避では一番重要です。分散投資の分散の中には、”現金” という項目もあるを忘れてはいけないと思います。リセッションが来た時に、現金比率が高ければ、次の回復、成長相場に向けて、安値で買いに出動する事もできます。
現在のポートフォリオ
投信陽一郎のポートフォリオは現在次のような感じです。
全て投資信託なので、もともと分散はされていますが、徹底的に分散しているつもりです。
やや、思いどおりでない部分もあります。
下記の分類は、私の独断の分類です。
①現金 38.7%
②ゴールド系 10.9%
・ピクテ・ゴールド(為替ヘッジ有)
・SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジ有)
・SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジ無)
・ブラックロック・ゴールド・ファンド(いわゆる金鉱株のファンド)
③公益バリュー株系 8.1%
・ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド
④海外債券系 2.4%
・インド債券オープン
・JPM グローバル高利回りCBファンド(為替ヘッジ有)
⑤バランス系 12.9%
・ダブル・ブレイン
・グローバルESGバランスファンド
・グローバル3倍3分法ファンド
・eMAXIS 最適化バランス(マイミッドフィルダー)
・ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド
・ラップ(世界8資産)
⑥REIT 1.5%
・新光US-REITオープン(ゼウス)
・ダイワ・US-REIT・オープンBコース
⑦日本株インデックス系 0.6%
・日経225ノーロードオープン
・三菱UFJインデックス225オープン
⑧日本株特定テーマ系 0.8%
・ニッセイ日本勝ち組ファンド
・DIAM割安日本株ファンド
⑨世界株 2.5%
・モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジ有)
・フィディリティ・世界割安成長株投信Bコース
⑩米国株特定テーマ系 2.8%
・米国株式シグナルチェンジ戦略ファンド
・SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン
・ニッセイアメリカ高配当株ファンド
⑪米国株インデックス系 5.5%
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース
⑫グロース株系 2.6%
・eMAXIS Neo 電気自動車
・eMAXIS Neo クリーンテック
・GRAN NEXT エネルギー
・GRAN NEXT モビリティ
・サイバーセキュリティ株式オープン
⑬新興国株系 1.8%
・HSBC ブラジルオープン
⑭中国株系 1.7%
・新光新成長中国株式ファンド
⑮商品・資源系 7.1%
・eMAXIS 国内物価連動国債インデックス
・eMAXIS プラス コモディティインデックス
・DWSコモディティ戦略ファンド
・世界資源株ファンド
現在のポートフォリオに関して自分の考え
・現金比率をもう少し高めたいと思います。8月、9月で利益確定と現金比率アップを進める予定が、9月は下落しそうで、利益確定の現金化が途中で終わっています。11月の中間選挙までは、FRBも大きく落とすような発言はしないかなと思っていたのが、あまかったです。
・かなり分散していますが、落ちるときはほとんどが落ちるのは覚悟しています。全部を現金化して、かまえるなどは実際は難しいです。物によって落ち方の差はあると思います、その意味では分散化効果を期待しています。
・ゴールド系は、万が一に世の中めちゃくちゃな状況になった場合の”おまもり”的な意味合いもあります。そういう意味で為替ヘッジ有も持っていますが、円安は思っていたより続きそうかなという感じで、ヘッジコストが損をしている感がありますが、”おまもり”だから仕方ないとも思っています。
・投信の数が多くなりすぎて、少し整理したい気もあるのですが、なかなか進んでいません。